エアコンの取付工事に必要なリーマーを紹介しています。
エアコンの取付工事で銅管切断後の切断面の形成作業に必要なのがリーマーとヤスリです。
エアコンの取付を専門にされている方なら、この作業の重要性は理解されていると思いますが、そんなに頻繁にエアコンの取付を行わない方の中には、この作業の重要性を理解せず、行わない方もいらっしゃるようですし、そもそもこの作業自体を知らない方もいらっしゃるようです。
なぜこの作業が重要なのか?
銅管カッターで切断すると、新品の切断刃を使ったとしても切断面は内側に僅かな返りが出るものです。
銅管カッターで切断するということは、銅管を抑える力が加わりますから、内側に返りが出るのは当たり前のことですから、そのままフレア加工を行うと返りの分部に微妙なフレアの乱れが出来てしまい、それが原因で僅かずつ冷媒ガス漏れを引き起こす可能性があるので、1年後とかに冷暖房が効かなくなるといったことが
発生する可能性があります。
こうなると、お客様は保証書に記載されてる販売業者に連絡されます。
この販売業者からメーカーへの修理依頼がされ、メーカーからメンテナンス業者が行き、運転状況の確認を行い、ガス漏れ検知器などを使ってガス漏れの状況などを確認します。
この段階で、フレア加工部分からのガス漏れが検出されると、自らフレア加工をやり直すか、設置業者に連絡が来ることになり、設置業者が自らフレア加工をやり直して、冷媒ガスの補充をすることになります。
この場合、メーカーサイドは保証対象外として、出張点検費などをお客様もしくは設置業者に請求してきます。
ハッキリ言って、これは無駄な出費であり、自らの信用も失いかねない重大事態だと私は考えます。
このようなことにならないためにも、リーマーを使っての形成作業が重要なのです。
こちらで、リーマーと最後の仕上げヤスリを紹介しておきますので、みなさんも確実に形成作業を行うようにしてください。
☆クランクリーマー | ||
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タスコ(TASCO) |
タスコ(TASCO) |
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ルームエアコンの取付に使っているのがクランクリーマーです。
これの前はジェフコムのくるくるリーマーを使っていたのですが、同じ機能なのにこれのほうが安かったのでこれに代えました。
交換用の刃も若干安いのでこちらも助かります。
ともかく簡単に形成作業ができるのでもう手放せません 。
タスコ(TASCO) |
トラスコ(TRUSCO) |
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こちらは、一般的なリーマーと仕上げヤスリになります。
私も、この中のものを持っていますが、最近使うことも少なくなりました。
とは言え、仕上げヤスリだけは必ず使っていますけど、リーマーは業務用の大口径の冷媒管だけに使うので、よほどのことがないと使うことがなくなりました。
さて最後にバリ取りの仕上げに使えそうなヤスリを幾つか紹介しておきます。
タスコ(TASCO) |
SK11 |
SK11 |
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冷媒管のサイズが細くなってるので、家庭用エアコン程度の冷媒管を扱うのなら、大きなリーマーを慌てて買う必要はないでしょう。
しかし、仕上げヤスリは必ず持っておいてください。
バリ取り作業を確実に行ったとしても、接続時に無理な力が掛かれば意味がなくなりますから、基本をしっかり頭に入れて確実に行うことが、
最も重要です。
エアコン取付作業の基本的な作業手順を知りたい方は、下記サイトが参考になると思います。
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